水を守る:川・海・水道のつながり

水は、雨→川→水道→家→下水道→川→海とつながります。
よごれもいっしょに動くので、家の水の使い方が川や海に影きょうします。
日本は水道が広く使えますが、下水の処理には「まだの場所」もあります。

今日の探究

この記事でできるようになってほしいこと
「水を守る」を、1分で自分の言葉で説明できます。
よい点・困る点・まだ分からない点を分けられます。

探究(たんきゅう)の流れを見える化
問いを立てる→情報を集める→整理する→まとめる→次の問い。

情報の集め方で大事なコツ(1回だけ説明)
「だれが・いつ・何を調べたか」を見ると安心です。
たとえば、国土交通省や環境省は国のデータを出します。
世界のことは世界保健機関(WHO)と国連児童基金(UNICEF)の報告が使えます。

考えてみよう
いまのきみの「問い」は何ですか。
「水は家のあと、どこへ行く?」でもOKです。

水を守るってなに?

水を守るとは、「水をきれいに保つ」ことです。
そして「水が通る道」を知って、よごれを減らすことです。

たとえ話です。
水は、町を回る駅伝(えきでん)のバトンみたいです。
バトンがよごれると、次の人にわたります。

ここで大事な言葉を1つおぼえます。
流域(りゅういき)=同じ川に水が集まる「はんい」です。
例:雨が山や町から、同じ川へ集まる場所です。

やってみよう
家の近くの川の名前を調べます。
地図で「どこまでが流域か」を想像します。

どうして大切?

水は、いのちとくらしの土台です。
飲み水、トイレ、おふろ、料理に使います。

でも水は、よごれやすいです。
雨で流れた土や、ごみ、薬や洗剤などが混ざります。

海のよごれは、陸(りく)から来ることが多いと言われます。
国連環境計画(UNEP)は、海のよごれの約80%が陸からと示しています。

日本には、水をきれいにするルールがあります。
川や海の「ここまではきれいにしたい」という目標が決められています。
工場などの排水を決まりでおさえる法律もあります。

最近は大雨も関係します。
大雨が増えると、よごれが川へ出やすくなります。
気象庁は、日本で強い雨ほど増えやすいとまとめています。

家族・友だちと話そう
「川がよごれると、何が困る?」を出し合います。
魚、海水浴、飲み水…理由も1つ言います。

どんなしくみ?

水の道は、大きく2本あります。
「きれいにして配る道」と「よごれを集めてきれいにする道」です。

つなげる(実演)
雨がふる→川へ流れる→水を取る→水道で家へ。
家で使う→下水道(げすいどう)で集める→下水処理場(げすいしょりじょう)→川→海。

分ける(実演)
水をきれいにする場所を2つに分けます。
浄水場(じょうすいじょう)=川などの水を飲める水にします。
下水処理場(げすいしょりじょう)=使った水を川へ戻せる水にします。

浄水場では、よごれを集めて沈めたり、こしたりします。
最後に消毒(しょうどく)=ばい菌をへらすこと、をします。

下水処理場では、微生物(びせいぶつ)が活やくします。
微生物=目に見えない小さないきものです。
多くの処理場は、活性汚泥法(かっせいおでいほう)という方法を使います。

下水道がない場所もあります。
そのときは浄化槽(じょうかそう)が使われることがあります。
浄化槽は、家の近くで生活排水をきれいにするしくみです。

くらべる(実演)
下水処理場は「町でまとめて」きれいにします。
浄化槽は「家ごとに近くで」きれいにします。

考えてみよう
きみの家の水は「どこで」きれいになりますか。
下水処理場?それとも浄化槽?

日本や世界の例

日本の例(統計は年と場所を明記)
日本の水道普及率は、令和6年度で98.3%です。
100人中、98人以上が水道を使える計算です。

一方、汚水(おすい)=よごれた水の処理は、まだ「未利用」もあります。
令和6年度末の汚水処理人口普及率は93.7%です(日本)。
100人中6人くらいは、整った処理が使えない計算です。

処理の内わけも分かっています(日本・令和6年度末)。
下水道で処理できる人は81.8%です。
浄化槽などは、そのほかを支えています。

日本の海の例(しくみの理解に使う)
海には「栄養塩(えいようえん)」が流れこみます。
栄養塩=海そうやプランクトンのごはんです。
多すぎると赤潮(あかしお)がおきることがあります。
赤潮=海の小さないきものが増えすぎる現象です。

この話は、瀬戸内海などの「閉鎖性海域」でも大切です。
最近は「多すぎる栄養」だけでなく、「足りない栄養」も課題になりえます。

世界の例(くらべるための最小セット)
世界では、2024年に21億人が「安全に管理された飲み水」を使えませんでした。
これは「4人に1人くらい」に当たります。
同じ2024年の報告では、手洗い設備がない人もいます。

やってみよう
町のホームページで「下水道」「浄化槽」を調べます。
「普及率」「処理場の場所」を地図にメモします。

くらしとのつながりと、きみへの提案

学校・家・町・地球で、つながりを見つける
学校の流しの水も、家の水も、同じ川や海につながります。
だから、毎日の小さな行動が水を守る力になります。

よい点・困る点・まだ分からない点(分けて考える)
事実:下水道は町を清けつにし、川や海を守ります。
事実:浄化槽も、生活排水を家の近くで処理できます。

事実:雨が強いと、よごれが出やすい仕組みがあります。
意見:雨に強い町づくりは、これからもっと大事です。

事実:海のよごれは陸からが多いとされます。
推測:だから、川を守ることが海を守る近道です。

よくある質問Q&A

Q1. 水道の水は、どこから来ますか?
A. 川やダム、地下水などです。

Q2. 浄水場は何をしますか?
A. 水を沈めて、こして、消毒します。

Q3. 使った水は、どこへ行きますか?
A. 下水道や浄化槽を通り、川へ戻ります。

Q4. どうして雨の日に水がよごれやすいの?
A. 雨水がよごれを運び、下水があふれることもあります。

Q5. きみが今日できることは?
A. 油やごみを流さないことからです。

まとめ:きみへの提案と次に調べる質問3つ

提案1:料理の油は、ふき取ってから洗います。
提案2:ごみをへらし、分別(ぶんべつ)します。
提案3:雨の日は、マンホール周りにごみを置きません。

質問A:この町の下水処理場は、どこにある?
調べ方:市役所や上下水道のサイト、地図。

質問B:雨の日に、下水があふれない工夫はある?
調べ方:国の資料で「合流式」や「雨水対策」を探す。

質問C:川から海へ、何が運ばれている?
調べ方:川のごみ拾いで、種類を数えてみる。

1分で説明できる「まとめトーク」(3〜5文)
水は、雨から川へ流れて、水道で家に届きます。
家で使った水は、下水道や浄化槽で集められ、きれいにしてから川や海へ戻ります。
日本は水道が広く使えますが、汚水の処理はまだ完ぺきではありません。
海のよごれは陸から来ることが多いので、家の水の使い方が水を守る力になります。

家族・友だちと話そう
「うちの水は、川と海のどこにつながる?」を話します。
話したら、次の休みに見に行く場所を1つ決めます。

参考

国土交通省. (2025). 令和6年度 現在給水人口と水道普及率(令和7年3月31日現在). PDF. https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/watersupply/content/001996413.pdf (閲覧日: 2026-04-15)

国土交通省. (2025-08-22). 令和6年度末の汚水処理人口普及状況について(報道発表). ウェブ. https://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo13_hh_000669.html (閲覧日: 2026-04-15)

環境省. (2025-08-22). 令和6年度末の汚水処理人口普及状況について(報道発表). ウェブ. https://www.env.go.jp/press/press_00398.html (閲覧日: 2026-04-15)

国土交通省. (n.d.). 終末処理場のしくみ. ウェブ. https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/mizukokudo_sewerage_tk_000417.html (閲覧日: 2026-04-15)

国土交通省. (n.d.). 国土交通省Q&A:上下水道. ウェブ. https://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_004626.html (閲覧日: 2026-04-15)

環境省. (n.d.). 水質汚濁に係る環境基準. ウェブ. https://www.env.go.jp/kijun/mizu.html (閲覧日: 2026-04-15)

環境省. (n.d.). 水質汚濁防止法の施行について(通達). ウェブ. https://www.env.go.jp/hourei/05/000136.html (閲覧日: 2026-04-15)

内閣官房. (n.d.). 水循環とは!?. ウェブ. https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/mizu_junkan/about/index.html (閲覧日: 2026-04-15)

U.S. Geological Survey (USGS). (2019-06-08). Surface Runoff and the Water Cycle. Web. https://www.usgs.gov/water-science-school/science/surface-runoff-and-water-cycle (閲覧日: 2026-04-15)

UNEP. (2025-04-11). Marine and Land-based Pollution. Web. https://www.unep.org/topics/ocean-seas-and-coasts/regional-seas-programme/marine-and-land-based-pollution (閲覧日: 2026-04-15)

WHO & UNICEF Joint Monitoring Programme. (2025). Progress on household drinking water, sanitation and hygiene 2000–2024: special focus on inequalities. Report (PDF). https://cdn.who.int/media/docs/default-source/wash-documents/wash-coverage/jmp/jmp-2025-wash-households-lowres-launch.pdf (閲覧日: 2026-04-15)

気象庁. (2025). 日本の気候変動2025:降水(観測結果). ウェブ. https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ccj/2025/html_honpen/cc2025_honpen_5.html (閲覧日: 2026-04-15)

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環境省. (n.d.). における物質循環と人との関わり(森・川・海のつながり). PDF. https://www.env.go.jp/water/heisa/satoumi/pdf/morikawaumi.pdf (閲覧日: 2026-04-15)

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