半導体製造装置のチャンバー消耗部材関連銘柄を見る際は、装置販売台数だけでなく、既存工場の稼働率、ウェーハ投入量、部材の交換周期、洗浄回数まで確認する必要があります。石英、CVD-SiC、シリコンパーツ、ファインセラミックスは、プラズマ、腐食性ガス、高温、真空に耐えながら、パーティクルを抑える役割を担います。
テーマとの事業上の直接性が特に高いのは、複数材料と洗浄・再生を持つフェローテック、石英部品と洗浄を主力とするジーエルテクノホールディングス、耐プラズマコーティングが主要収益源であるトーカロです。東海カーボンはSolid-SiCフォーカスリング、NGKと住友大阪セメントは静電チャック・ヒーター、RS Technologiesは再生ウェーハを通じて直接関係します。
東洋炭素、MARUWA、日本特殊陶業も重要な部材・技術を提供しますが、関連売上や受注の開示が限定的です。製品ページに半導体用途があるだけで企業全体への寄与を大きく見積もらず、受注、稼働率、設備投資、量産認定、製品別売上の開示を継続して確認することが重要です。
政策支援や半導体市場の拡大は需要環境を支える可能性がありますが、設備建設から装置搬入、部材認定、量産、交換需要の発生までは時間差があります。テーマの拡大と個別企業の業績を結びつける際は、事業の直接性だけでなく、企業内重要度と収益化までの距離を分けて判断する必要があります。
本ブログに掲載している情報は、筆者の個人的な見解および情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品や銘柄の売買を推奨するものではありません。掲載内容の正確性・完全性を保証するものではなく、本情報に基づいて生じたいかなる損失についても責任を負いかねます。投資判断はご自身の責任において行ってください。
半導体製造装置のチャンバー消耗部材関連テーマの整理
テーマの概要
半導体製造装置のチャンバー消耗部材とは、成膜、エッチング、熱処理などを行う真空容器の内部や周辺で使用され、プラズマ、腐食性ガス、高温、反応生成物によって劣化・汚染する部品を指します。本記事では、石英チューブ、石英リング、ベルジャー、シリコン部品、CVD-SiC部材、ファインセラミックス、静電チャック、ヒーターに加え、使用済み部材の洗浄・再コーティングと再生ウェーハを中心に扱います。
顧客は半導体製造装置メーカー、デバイスメーカー、ファウンドリー、メモリメーカーなどです。素材メーカーが高純度材料をつくり、部材メーカーが精密加工・接合・コーティングを行い、装置メーカーまたは半導体工場へ供給します。使用後には洗浄、再コーティング、再研磨が行われ、再利用できない部材は交換されます。
初心者が誤解しやすいのは、これらの需要が新規装置の販売台数だけで決まるわけではない点です。装置の設置台数に加え、工場の稼働率、ウェーハ投入量、プロセスの厳しさ、交換周期、洗浄回数も需要を左右します。テクノクオーツは石英反応管、石英ボート、ベルジャー、リング、シリコン加工品と洗浄サービスを公式に示しており、装置内部部材から再生工程までの構造を確認できます。
なぜ今注目されているのか
SEMIは2026年7月、世界の半導体製造装置販売額が2028年に過去最高となる2,290億ドルへ拡大するとの予測を公表しました。また、2026年第2四半期の世界シリコンウェーハ出荷面積は前年同期比7.4%増、前四半期比9.1%増とされており、設備投資だけでなく工場稼働やウェーハ処理量の回復も部材需要を考える材料になります。
先端ロジックや3D NANDでは、成膜・エッチング工程の反復回数や要求精度が増します。プラズマ出力、耐食性、温度均一性、パーティクル抑制への要求が高まるほど、石英、SiC、セラミックス、コーティング部材の性能が歩留まりに影響しやすくなります。東海カーボンは、耐プラズマ性と耐薬品性を持つSolid-SiCフォーカスリングを高出力エッチング装置向け部材として説明しています。
国内では、政府が2030年度までのAI・半導体分野に10兆円を超える公的支援を行う枠組みを示しています。ただし、補助金が直ちに個別部材メーカーの受注へ結びつくわけではありません。国内工場の稼働開始、対象装置への認定、量産採用、交換需要の発生までには時間差があります。
日本株で関連銘柄を見る視点
中核事業型は、石英リング、CVD-SiC部材、静電チャック、再生ウェーハ、チャンバー部品の洗浄などを直接提供し、関連事業が主要セグメントまたは成長戦略に含まれる企業です。
重要サプライチェーン型は、高純度黒鉛、SiCコーティング、窒化アルミニウム、精密セラミックスなど、チャンバー部材の性能を支える素材・加工技術を提供する企業です。
周辺恩恵型は、検査、物流、工場建設、一般的な装置保守などを通じて間接的に需要を受ける企業です。ただし、今回のテーマでは直接的な一次情報を確認できた企業を優先し、一般的な半導体設備投資関連企業は採用していません。
思惑先行注意型は、製品ページに半導体という記載はあっても、用途、量産、売上、設備投資、成長方針が不明な企業です。テーマに関係していることと、企業業績への影響が大きいことは同じではありません。製品別売上が非開示の場合は、企業全体の業績寄与を推測せず、開示状況そのものを判断材料にする必要があります。
関連銘柄一覧
| 表示順 | 関連度 | 位置づけ | 証券コード | 会社名 | 市場区分 | 関連する理由 | 注目ポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | A | 中核事業型 | 6890 | フェローテック | 東証スタンダード | 石英、セラミックス、シリコンパーツ、CVD-SiC、部材洗浄、再生ウェーハを一社で展開 | 装置新設と工場稼働の双方に接点 | 製品別売上は非開示 |
| 2 | A | 中核事業型 | 255A | ジーエルテクノホールディングス | 東証スタンダード | 子会社テクノクオーツが石英反応管、ボート、ベルジャー、リング、シリコン部品、洗浄を提供 | 半導体事業の売上比率とベトナム増産 | 持株会社と子会社の区別が必要 |
| 3 | A | 中核事業型 | 3433 | トーカロ | 東証プライム | 半導体製造装置部品へ耐プラズマ・低発塵コーティングを施工 | 半導体・FPD分野の高い売上構成と増産投資 | 顧客設備投資の変動を受ける |
| 4 | A | 中核事業型 | 5301 | 東海カーボン | 東証プライム | エッチング装置向けSolid-SiCフォーカスリングなどを展開 | 高出力エッチングと耐プラズマ需要 | 製品別売上・シェアは非開示 |
| 5 | A | 中核事業型 | 5333 | NGK | 東証プライム | AlNヒーター、静電チャック、半導体装置用セラミックスを提供 | 微細化に伴う温度均一性・耐食性要求 | 自動車関連など他事業の影響も大きい |
| 6 | A | 中核事業型 | 5232 | 住友大阪セメント | 東証プライム | 独自セラミックスを使った静電チャックとミニヒーターを展開 | 新製造棟竣工で能力を約2倍へ | 高機能品内の製品別売上は不明 |
| 7 | A | 中核事業型 | 3445 | RS Technologies | 東証プライム | 再生ウェーハと半導体製造装置向け消耗部材を展開 | ライン稼働に連動する反復需要 | チャンバー内部部材の品目開示が限定的 |
| 8 | B | 重要サプライチェーン型 | 5310 | 東洋炭素 | 東証プライム | SiCコーティング黒鉛製サセプター、ヒーターなどを提供 | エピタキシャル・MOCVD工程への接点 | チャンバー消耗品以外の用途も広い |
| 9 | B | 重要サプライチェーン型 | 5344 | MARUWA | 東証プライム | 石英加工品とAlN製ヒーター、静電チャック、リング類を展開 | 材料から加工までの一貫技術 | 関連事業規模と顧客情報が非開示 |
| 10 | B | 重要サプライチェーン型 | 5334 | 日本特殊陶業 | 東証プライム | 静電チャック、大型ファインセラミックス、内部流路部品を提供 | 多材料対応と大型・高精度加工 | 全社では自動車関連の比重が大きい |
銘柄別解説
フェローテック(6890)|関連度A・中核事業型
会社概要
フェローテックは、半導体製造装置部品、電子デバイス、シリコンウェーハ、パワー半導体関連材料などを展開する企業です。2026年にフェローテックマテリアルテクノロジーズを吸収合併し、商号をフェローテックホールディングスから株式会社フェローテックへ変更しました。2026年3月期の連結売上高は2,889億円で、半導体等装置関連は主要事業の一つです。
今回のテーマでは、石英、ファインセラミックス、シリコンパーツ、CVD-SiCという複数素材に加え、使用済み装置部品の洗浄と再生ウェーハまで持つ点が特徴です。部材製造とアフターサービスを一社で比較できる、テーマの代表性が高い企業です。
テーマとの関連性
同社は半導体製造装置向けマテリアル部材として、石英、セラミックス、シリコンパーツ、CVD-SiCの四素材を展開しています。CVD-SiCは耐摩耗性、耐熱性、耐腐食性を持ち、ウェーハボート、チューブ、ダミーウェーハなどの高温治具に使用されます。
石英やシリコン部品は高温処理、成膜、エッチングなどの装置内で使用されます。装置部品洗浄では、半導体・FPD装置に付着した膜や汚染物を除去し、再利用可能な状態へ戻すサービスを展開しています。また、テストや設備確認に使われたウェーハを洗浄・研磨する再生ウェーハも扱っています。
同社はこれらを「生産稼働連動型のリピート消耗材・サービス」と位置づけています。新規装置販売だけでなく、設置済み工場の稼働やウェーハ処理量が増えれば、交換、洗浄、再生回数が増える可能性があります。ただし、石英、SiC、洗浄、再生ウェーハごとの売上高と利益は開示されていません。
関連度Aの判定理由: 対象製品の大部分を直接展開し、消耗材製造から洗浄・再生まで一貫した事業接点を確認できます。半導体等装置関連が主要事業であり、直接性、事業重要度、根拠の強さがいずれも高いと判断しました。
注目ポイント
- 石英、セラミックス、シリコン、CVD-SiCを横断して提案できる製品構成は、顧客の調達集約や複数材料の同時認定に対応しやすい可能性があります。
- 装置部材の販売後に洗浄・再生需要が生じるため、工場稼働に連動する継続収益がどの程度拡大するかが確認点です。
- 中国を中心に生産・洗浄拠点を拡大してきたため、現地半導体工場の稼働と受注動向が注目されます。
- 各材料の生産能力、稼働率、設備投資回収の進捗を確認したいところです。
注意点
- 四素材と洗浄サービスの製品別売上、利益率、顧客別構成は開示されていません。
- 中国事業の比重が高く、設備投資循環、輸出規制、貿易政策、現地価格競争の影響を受ける可能性があります。
- 生産能力を先行して増やす局面では、需要回復が遅れた場合に減価償却費や稼働率低下が利益を圧迫します。
- 半導体ウェーハやパワー半導体材料など事業範囲が広く、チャンバー部材だけで全社業績を説明することはできません。
参考情報
- フェローテック|2026年3月期決算短信|2026年5月15日|連結業績、正式社名、証券コードを確認
URL:https://www.ferrotec.co.jp/php/download.php?f=jp%2F20260515537884.pdf - フェローテック|会社概要|更新日記載なし、2026年8月1日確認|東証スタンダード、会社情報を確認
URL:https://www.ferrotec.co.jp/company/company_outline.php - フェローテック|CVD-SiC製品用語集|更新日記載なし、2026年8月1日確認|耐熱・耐食部材と用途を確認
URL:https://www.ferrotec.co.jp/glossary/detail.php?w=CVD-SiC - フェローテック|再生ウエーハ製品用語集|更新日記載なし、2026年8月1日確認|テストウェーハの洗浄・研磨・再利用を確認
URL:https://www.ferrotec.co.jp/glossary/detail.php?w=%E5%86%8D%E7%94%9F%E3%82%A6%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%8F
ジーエルテクノホールディングス(255A)|関連度A・中核事業型
会社概要
ジーエルテクノホールディングスは、分析機器事業のジーエルサイエンスと、半導体製造装置用石英・シリコン部品を手掛けるテクノクオーツの経営統合により発足した持株会社です。2024年10月に東証スタンダードへ上場し、証券コードは255Aです。今回のテーマに直接関係する事業会社は連結子会社のテクノクオーツです。
テクノクオーツは、高純度石英ガラスと結晶シリコンの精密加工を主力とし、半導体製造装置向けの反応管、ボート、ベルジャー、リング、ガス分散板、シリコンプレートなどを製造しています。持株会社を評価する際は、子会社の受注が連結業績へどう反映されるかを見る必要があります。
テーマとの関連性
石英製品では、300ミリウェーハ対応の大型反応管、縦型石英ボート、ベルジャー、石英リング、大口径チャンバーを公式に掲載しています。結晶シリコンではガスシャワープレートなどを扱い、半導体・FPD製造プロセス向けに供給しています。
さらに、CVD、スパッタリング、イオンミリング、ドライエッチング、エピタキシャル工程で使われるセラミックス、シリコン、金属、コーティング部品の洗浄サービスを展開しています。母材への損傷を抑えながら付着膜を除去するため、新品交換だけでなく再利用需要にも関係します。
2026年3月期には半導体事業が連結売上高の約半分を占めました。加えて、ベトナムに約50億円を投じて石英製品工場を新設し、2027年初頭の操業開始を予定しています。完全稼働時には年間売上高ベースで30億円以上の生産能力を見込んでいます。
関連度Aの判定理由: 石英チューブ、ボート、ベルジャー、リング、シリコン部品、洗浄を直接提供し、半導体事業が連結売上の約半分を占めます。製品の直接性と企業内重要度の双方を確認できるためAとしました。
注目ポイント
- 石英反応管からリング、ベルジャー、シリコンプレートまで、装置内部の複数部品に対応しています。
- ベトナム新工場による供給地域の分散、生産能力増強、コスト競争力向上が受注へ接続するかが注目されます。
- 洗浄と耐プラズマ表面処理を持つため、部品販売後の再利用・寿命延長需要にも接点があります。
- 半導体事業の受注残、設備稼働率、新工場の立ち上げ進捗を確認したいところです。
注意点
- 持株会社であり、製品を直接製造するのはテクノクオーツなどの子会社です。
- ベトナム工場は2027年初頭の操業予定であり、建設遅延、立ち上げ費用、歩留まり改善に不確実性があります。
- 石英加工は技術力に加えて価格、納期、顧客認定が重要であり、国内外メーカーとの競争があります。
- 個別部品の顧客名、交換周期、製品別利益率は開示されていません。
参考情報
- テクノクオーツ|製品・技術|更新日記載なし、2026年8月1日確認|石英リング、反応管、ベルジャー、シリコン加工、洗浄サービスを確認
URL:https://www.techno-q.com/product/product-technology/ - テクノクオーツ|会社概要|更新日記載なし、2026年8月1日確認|主要製品と親会社・海外拠点を確認
URL:https://www.techno-q.com/company/outline/ - ジーエルテクノホールディングス|2026年3月期決算説明資料|2026年5月13日|半導体事業の構成、ベトナム工場投資を確認
URL:https://www.gltechno.co.jp/ir/library/jnuihl0000000094-att/GLT_ALL_20260513.pdf - JPX|東証上場会社情報サービス|2026年8月1日確認|証券コード255A、東証スタンダードを確認
URL:https://www2.jpx.co.jp/tseHpFront/StockSearch.do?method=topsearch&topSearchStr=255A
トーカロ(3433)|関連度A・中核事業型
会社概要
トーカロは、溶射を中心とする表面改質技術の専業企業です。金属やセラミックスの粉末を溶融・加速して部品表面へ吹き付け、耐摩耗性、耐食性、耐熱性、電気特性、耐プラズマ性などを付加します。2026年3月期の連結売上高は584億90百万円で、半導体・FPD分野は248億円と約42%を占める主要分野です。
装置そのものを製造する企業ではありませんが、チャンバー内部部品の表面を保護し、発塵や腐食を抑える技術を提供します。部品が摩耗・汚染した後に再施工される場合があるため、装置の設置台数と稼働率の双方に関係しやすい事業です。
テーマとの関連性
半導体製造装置では、チャンバー内の金属・セラミック部品がフッ素系、塩素系プラズマや反応生成物にさらされます。トーカロは装置部品表面へ耐プラズマエロージョン性を付与し、表面の損耗とパーティクル発生を抑えるソリューションを公式に示しています。
同社の売上は装置メーカーの新規製造向けだけでなく、使用済み部品への再コーティングや補修にもつながる可能性があります。ただし、新品向けと再施工向けの売上構成は開示されていません。
新中期経営計画「TOCALO2030」では、半導体・FPD分野の売上高を2026年3月期の248億円から2031年3月期に450億円へ拡大する目標を示しました。全社売上高900億円への増加計画のうち、半導体・FPD分野の成長を主要因としています。
関連度Aの判定理由: 半導体装置内部部品へ直接施工する耐プラズマコーティングを持ち、半導体・FPD分野が連結売上の四割超を占めます。関連事業の重要度と業績への接続構造が明確です。
注目ポイント
- 半導体・FPD分野は全社の主要収益源であり、単なる小規模な周辺事業ではありません。
- 新中期計画で同分野の売上高を大幅に伸ばす目標を掲げており、設備投資と受注の進捗が確認点です。
- 装置の高出力化や微細化が進むほど、耐プラズマ性、低発塵性、皮膜寿命への要求が高まる可能性があります。
- 新品向け施工と再コーティングを組み合わせた継続収益の内訳が今後開示されるか注目されます。
注意点
- 半導体製造装置メーカーやデバイスメーカーの設備投資調整を受けやすい事業です。
- コーティング処方や採用部品は顧客ごとの認定が必要で、採用まで時間を要する場合があります。
- 半導体・FPDを一括開示しているため、半導体だけの売上高は確認できません。
- 設備投資を拡大した後に需要が鈍化すると、稼働率低下と固定費増加が利益率に影響します。
参考情報
- トーカロ|会社概要|更新日記載なし、2026年8月1日確認|正式社名、証券コード、売上高を確認
URL:https://www.tocalo.co.jp/company/corporate/ - トーカロ|ソリューション事例|更新日記載なし、2026年8月1日確認|半導体装置部品の耐プラズマ・低発塵用途を確認
URL:https://www.tocalo.co.jp/solution/ - トーカロ|保有技術・適用例|更新日記載なし、2026年8月1日確認|半導体・FPD向け表面改質技術を確認
URL:https://www.tocalo.co.jp/technical/ - トーカロ|中期経営計画「TOCALO2030」|2026年5月11日|半導体・FPD分野の実績と2031年目標を確認
URL:https://www2.jpx.co.jp/disc/34330/140120260511522439.pdf
東海カーボン(5301)|関連度A・中核事業型
会社概要
東海カーボンは、黒鉛電極、カーボンブラック、ファインカーボン、スメルティング&ライニング、工業炉、摩擦材、負極材などを展開する総合カーボンメーカーです。今回のテーマに関係するのはファインカーボン事業で、高純度黒鉛、SiCコート品、Solid-SiC部材などを半導体製造工程へ供給しています。
ファインカーボンは熱、腐食、高温に強く、高純度化と精密加工が可能です。半導体用シリコンの製造、熱処理、成膜、エッチング装置などで使われます。ただし、ファインカーボン事業には太陽電池、LED、一般産業向けも含まれます。
テーマとの関連性
同社はエッチング装置向けにSolid-SiC製フォーカスリングを展開しています。フォーカスリングはウェーハ外周に配置され、プラズマの分布やエッチングの均一性を支える部品です。プラズマに直接さらされるため摩耗し、性能や汚染管理の観点から交換が必要になります。
同社資料では、Solid-SiCをCVD法で製造する超高純度SiCとし、強度、耐熱性、耐プラズマ性、耐薬品性に優れることから、高出力化するエッチング装置の部材として使用されると説明しています。
また、エピタキシャル成長工程ではSiCコート製サセプターやリフトピンなどを供給しています。フォーカスリング、サセプター、リフトピンの製品別売上、採用顧客、交換周期は開示されていません。
関連度Aの判定理由: CVD法によるSolid-SiCフォーカスリングをエッチング装置向けに直接供給しており、チャンバー消耗部材との距離が近い企業です。製品別の事業規模は不明ですが、公式資料の用途説明が具体的であるためAとしました。
注目ポイント
- 高出力エッチングや多層化に伴う耐プラズマ部材の性能要求が、Solid-SiC需要へつながるかが注目されます。
- 黒鉛素材、SiCコーティング、Solid-SiCを使い分けられる技術ポートフォリオがあります。
- フォーカスリングは装置稼働に伴い摩耗するため、設置済み装置からの交換需要を確認したいところです。
- ファインカーボン事業の設備投資、製品構成、半導体向け売上の開示拡充が確認点です。
注意点
- Solid-SiCフォーカスリング単独の売上高、利益率、市場シェアは開示されていません。
- 全社では黒鉛電極、カーボンブラックなど景気循環の異なる事業の影響が大きくなります。
- SiC部材は国内外の専門メーカーとの技術・価格競争があります。
- 装置のプロセス変更や代替材料の採用により、部材仕様や交換周期が変わる可能性があります。
参考情報
- 東海カーボン|ファインカーボン事業|更新日記載なし、2026年8月1日確認|半導体用ファインカーボンの用途を確認
URL:https://www.tokaicarbon.co.jp/products/fine_carbon/ - 東海カーボン|ファインカーボン事業スモールミーティング資料|2023年7月7日|Solid-SiCフォーカスリング、サセプター、リフトピンの用途を確認
URL:https://www.tokaicarbon.co.jp/ir/pdf/20230707_fc_smallmeeting.pdf - JPX|東証上場会社情報サービス|2026年8月1日確認|証券コード5301、東証プライムを確認
URL:https://www2.jpx.co.jp/tseHpFront/StockSearch.do?method=&topSearchStr=5301
NGK(5333)|関連度A・中核事業型
会社概要
NGKは、エネルギー、モビリティ、デジタル社会向けのセラミック製品を展開する企業です。旧商号は日本ガイシで、2026年4月1日にNGK株式会社へ商号を変更しました。証券コードは5333で、東証プライムと名証プレミアに上場しています。
今回のテーマでは、半導体製造装置用の静電チャック、窒化アルミニウム製ヒーター、各種セラミック部品を展開しています。自動車排ガス浄化製品、蓄電池、電子部品なども扱うため、半導体装置部品だけで全社業績を判断することはできません。
テーマとの関連性
NGKは、CVDやエッチング装置でウェーハを保持するセラミックヒーターと静電チャックを製品化しています。静電チャックには、ウェーハ吸着、加熱、冷却、RF電極などの機能を組み込むことができます。
セラミックヒーターは高熱伝導性を持つAlNを使用し、発熱体をプレート内部へ一体焼結しています。ウェーハ全面の温度を均一に制御することは、成膜の膜厚やエッチング速度のばらつきを抑えるうえで重要です。
2026年3月期決算説明資料では、微細化を背景に静電チャックとAlNヒーターの需要拡大を見込み、半導体製造装置用製品をデジタルソサエティ事業の成長領域として示しています。ただし、静電チャックとヒーターの個別売上高、受注額、シェアは開示されていません。
関連度Aの判定理由: チャンバーの中枢部品である静電チャックとAlNヒーターを直接製造し、公式資料で成長分野に位置づけています。売上規模の個別開示はないものの、製品・技術・用途が具体的です。
注目ポイント
- 静電チャック、ヒーター、冷却、RF電極を一体化する複合設計力が装置の高機能化へ接続する可能性があります。
- 微細化に伴い、ウェーハ温度の均一性、耐電圧、耐食性への要求が高まる点が追い風となるか注目されます。
- 半導体製造装置用製品の受注、在庫、生産能力の推移を確認したいところです。
- セラミックと金属の接合、表面コーティング、モジュール化を含む部品群への展開も確認点です。
注意点
- 静電チャックとAlNヒーターの売上、利益、受注残は単独で開示されていません。
- 全社では自動車関連製品など他事業の影響が大きく、半導体需要だけで業績は決まりません。
- 顧客の在庫調整が発生すると、最終需要の拡大と部品受注の間に時間差が生じます。
- 高性能セラミック部材は顧客認定に時間を要し、仕様変更にも継続的な開発費が必要です。
参考情報
- NGK|半導体製造装置用セラミックス|更新日記載なし、2026年8月1日確認|ヒーター、静電チャック、各種パーツを確認
URL:https://www.ngk.co.jp/product/search-business/semiconductor/ - NGK|静電チャック|更新日記載なし、2026年8月1日確認|吸着、加熱、冷却、RF機能を確認
URL:https://www.ngk.co.jp/product/sc-chack.html - NGK|セラミックヒーター|更新日記載なし、2026年8月1日確認|AlNヒーターと温度均一性を確認
URL:https://www.ngk.co.jp/product/sc-aln.html - NGK|2026年3月期決算説明会資料|2026年4月30日|半導体製造装置用製品の事業環境を確認
URL:https://www.ngk.co.jp/ir/library/assets/pdf/20260430_presen.pdf - NGK|当社の社名変更について|2026年1月8日ほか|2026年4月1日の商号変更を確認
URL:https://www.ngk.co.jp/info/references/company_name.html
住友大阪セメント(5232)|関連度A・中核事業型
会社概要
住友大阪セメントは、セメント、鉱産品、建材に加え、光電子、新材料、電子材料などの高機能品を展開しています。今回のテーマに関係するのは高機能品事業の静電チャックと半導体製造装置向けミニヒーターです。全社売上ではセメントの比重が大きいものの、非セメント事業を成長させる方針を掲げています。
静電チャックは、セメント事業で蓄積した無機材料技術を応用して開発された製品です。会社全体への寄与はフェローテックやトーカロほど高くありませんが、2026年に大規模な新製造棟を竣工したことから、事業拡大への具体的な投資を確認できます。
テーマとの関連性
同社の静電チャックは、真空プロセス中に静電気力でウェーハを固定する装置主要部品です。自社開発したSiCナノ粒子を用いた複合セラミックスにより、吸着力と耐電圧を高め、先端半導体のエッチング工程に対応すると説明しています。
2026年7月9日、千葉県市川市で静電チャック新製造棟が竣工しました。延床面積は約1万平方メートルで、生産能力は従来比約2倍となる計画です。自動化設備と生産管理システムを導入し、安定供給と高品質要求への対応を目指しています。
中期経営計画では、静電チャックの既存製品増販、ミニヒーター拡販、新製品研究開発を高機能品事業の施策にしています。一方、2026年3月期までは静電チャック等の販売回復が計画より遅れたことも開示しており、増産能力が直ちに売上へ結びつくとは限りません。
関連度Aの判定理由: 静電チャックとヒーターを直接製造し、生産能力を約2倍にする新棟が竣工しています。関連売上の個別開示はないものの、設備投資と成長方針が具体的であるためAとしました。
注目ポイント
- 新製造棟の稼働率、出荷量、歩留まりが実際の売上・利益へつながるかが最大の確認点です。
- 独自のSiCナノ複合セラミックスが、先端エッチング装置でどの程度採用範囲を広げるか注目されます。
- 静電チャックに続くミニヒーターと新製品が、製品ポートフォリオ拡大につながる可能性があります。
- 高機能品事業の営業利益計画に対し、静電チャック増販がどの程度寄与するか確認したいところです。
注意点
- 新製造棟の能力増強は需要を保証するものではなく、顧客認定や発注の進捗が必要です。
- 静電チャック、ミニヒーターそれぞれの売上高と利益率は開示されていません。
- 全社ではセメント市況、燃料価格、国内建設需要の影響が大きくなります。
- 需要回復が遅れれば、新棟の減価償却費と固定費が先行する可能性があります。
参考情報
- 住友大阪セメント|半導体製造装置部品・静電チャックの新製造棟が竣工|2026年7月9日|能力約2倍、新棟面積、製品特性を確認
URL:https://www.soc.co.jp/news/87192/ - 住友大阪セメント|2026~2028年度中期経営計画|2026年5月13日|静電チャック、ミニヒーター、高機能品計画を確認
URL:https://www.soc.co.jp/sys/wp-content/uploads/2026/05/fe2f6301c7b894fbe308d44e35f9fa63.pdf - JPX|東証上場会社情報サービス|2026年8月1日確認|証券コード5232、東証プライムを確認
URL:https://www2.jpx.co.jp/tseHpFront/StockSearch.do?method=&topSearchStr=5232
RS Technologies(3445)|関連度A・中核事業型
会社概要
RS Technologiesは、シリコンウェーハの再生加工を出発点とし、プライムウェーハ、半導体製造装置向け消耗部材、装置・部材の買取販売、超音波映像装置などへ事業領域を広げた企業です。証券コード3445で、東証プライムに上場しています。
再生ウェーハはチャンバー内部に固定される部品ではありませんが、装置の立ち上げ、条件確認、工程管理に使われるテスト・モニター用ウェーハを再利用するサービスです。半導体工場の稼働や工程数に連動する反復需要という点で、本記事の範囲に含めています。
テーマとの関連性
同社は、使用済みシリコンウェーハから膜や金属汚染を除去し、研磨・洗浄して再利用可能な状態へ戻します。独自の脱膜、脱Cu、研磨技術により、研磨量を抑えて再生回数を増やし、新品ウェーハと同等水準の清浄度を目指すと説明しています。
再生ウェーハは製品チップになるプライムウェーハとは異なり、装置条件の確認、ダミー処理、設備評価、モニタリングなどに使われます。工程が増え、装置稼働が高まれば使用回数が増える可能性がありますが、再生回数や顧客当たり使用量は開示されていません。
連結子会社DG Technologiesでは半導体製造装置向け消耗部材を製造販売しています。ただし、公開情報では部材の具体的な材質、装置工程、チャンバー内部での用途、製品別売上が限定的です。
関連度Aの判定理由: 再生ウェーハが主要事業として確立しており、半導体製造ラインの稼働に連動する反復サービスです。装置向け消耗部材も確認できますが、具体的品目の開示は弱いため、Aランク内では順位を抑えました。
注目ポイント
- ウェーハ投入量や工場稼働率の上昇が、再生処理枚数へどの程度つながるかが確認点です。
- 脱膜、金属汚染除去、低研磨量による再生回数の増加が競争力に関係します。
- 国内、台湾、中国などの処理能力と顧客地域の分散を確認したいところです。
- DG Technologiesの装置向け消耗部材について、品目や売上の開示が増えるか注目されます。
注意点
- 再生ウェーハはチャンバー内部部材ではなく、本テーマでは隣接分野に位置します。
- 再生ウェーハとプライムウェーハでは顧客、用途、利益構造が異なります。
- 装置向け消耗部材の具体的製品、顧客、売上規模は公開情報だけでは判断できません。
- 中国関連事業、為替、半導体ウェーハ市況の影響を受ける可能性があります。
参考情報
- RS Technologies|シリコンウェーハ再生加工|更新日記載なし、2026年8月1日確認|脱膜、研磨、洗浄、再利用技術を確認
URL:https://www.rs-tec.jp/business/detail/silicon_wafer_reclaim/ - RS Technologies|プライムウェーハ製造販売|更新日記載なし、2026年8月1日確認|子会社による装置向け消耗部材事業を確認
URL:https://www.rs-tec.jp/business/detail/prime_silicon_wafer/ - RS Technologies|Annual Report 2025|2026年3月28日|半導体装置向け消耗部材事業を確認
URL:https://www.rs-tec.jp/ir/library/annualreport/annual2025.pdf - RS Technologies|会社概要|更新日記載なし、2026年8月1日確認|主要業務、正式社名を確認
URL:https://www.rs-tec.jp/corporate/company/ - JPX|東証上場会社情報サービス|2026年8月1日確認|証券コード3445、東証プライムを確認
URL:https://www2.jpx.co.jp/tseHpFront/StockSearch.do?method=&topSearchStr=3445
東洋炭素(5310)|関連度B・重要サプライチェーン型
会社概要
東洋炭素は、等方性黒鉛、一般カーボン、カーボンコンポジット、SiCコーティング、表面処理などを展開する炭素材料メーカーです。証券コード5310で東証プライムに上場しています。半導体向けでは、結晶成長、エピタキシャル成長、熱処理などの装置に使われる高純度黒鉛とSiCコーティング黒鉛製品を供給しています。
同社製品はチャンバー部材と密接ですが、シリコン、SiC半導体、LED、太陽電池、一般産業など用途が広く、チャンバー消耗部材だけの売上規模は確認できません。
テーマとの関連性
代表製品のPERMA-KOTEは、高純度黒鉛の表面をCVD法による高純度SiC膜で被覆した製品です。耐酸化性、耐食性、耐薬品性、熱伝導性を持ち、黒鉛粉の飛散や不純物放出を抑えます。用途として、シリコンエピタキシャル成長用サセプター、MOCVD用サセプター、ヒーター、均熱板などが公式に示されています。
サセプターはウェーハを保持・加熱するため、成膜品質や温度均一性に関係します。SiC膜が劣化した場合には交換や再処理が必要となる可能性がありますが、同社は製品ごとの交換周期や再コーティング売上を開示していません。
2026~2030年の中期経営計画では、SiCコーティング黒鉛製サセプターを成長製品として示す一方、足元ではSiC半導体市場の調整が続くとの認識も示しています。
関連度Bの判定理由: SiCコーティング黒鉛製サセプターやヒーターは半導体製造装置に直接使われます。一方、対象工程と市場が広く、チャンバー消耗部材の企業内売上重要度を切り分けにくいためBとしました。
注目ポイント
- エピタキシャル、MOCVD工程の設備投資回復がサセプター需要へつながるかが注目されます。
- 黒鉛の素材製造から精密加工、SiCコーティングまでの一貫体制が強みです。
- Si向けとSiC半導体向けの需要構成を確認したいところです。
- TaCコーティングなど次世代表面処理への展開も確認点になります。
注意点
- SiCコーティング製品にはLED、太陽電池、結晶引き上げなど複数用途が含まれます。
- 製品別売上、交換需要、再コーティング売上は開示されていません。
- SiC半導体市場の設備投資調整が長引く可能性があります。
- 高純度黒鉛、電力、原材料、設備投資コストの変動を受けます。
参考情報
- 東洋炭素|SiCコート被覆材PERMA-KOTE|更新日記載なし、2026年8月1日確認|サセプター、ヒーター等の用途を確認
URL:https://www.toyotanso.co.jp/Products/coating/permakote.html - 東洋炭素|中期経営計画2026~2030年|2026年2月24日|SiCコーティング黒鉛製品の位置づけを確認
URL:https://www.toyotanso.co.jp/IR/plan_20260224.pdf - JPX|東証上場会社情報サービス|2026年8月1日確認|証券コード5310、東証プライムを確認
URL:https://www2.jpx.co.jp/tseHpFront/StockSearch.do?method=&topSearchStr=5310
MARUWA(5344)|関連度B・重要サプライチェーン型
会社概要
MARUWAは、セラミック材料、電子部品、半導体製造装置用部品、石英ガラス製品、照明機器などを展開する企業です。証券コード5344で、東証プライムと名証プレミアに上場しています。セラミック材料の調合、成形、焼成、精密加工を社内で行う技術基盤を持ちます。
今回のテーマでは、石英ガラス加工品と窒化アルミニウム製のヒーター、静電チャック、サセプター、クランプリング、カバープレートを公式に確認できます。製品との直接性は高いものの、関連売上や設備投資の詳細が限られるためBとしました。
テーマとの関連性
同社は、半導体製造装置向け石英ガラス製品を顧客仕様に応じてカスタム製造しています。石英は高純度、耐熱性、化学的安定性が求められる反応管、ボート、リングなどに適した材料です。
窒化アルミニウム部品では、高熱伝導性と耐食性を生かし、ヒーター、静電チャック、サセプター、クランプリング、カバープレートへ使用されると説明しています。独自のホットプレス法を使い、材料開発、素材作製、機械加工まで一貫対応しています。
これらはチャンバー内部またはウェーハ保持部に直接使われる製品ですが、製品別売上、主要顧客、量産規模、設備能力は公開情報で確認できません。事業上の直接性は高い一方、企業全体への影響度には不確実性があります。
関連度Bの判定理由: 石英とAlNの両方で対象部材を直接製造していますが、関連事業の売上規模、受注、設備投資に関する開示が限定的です。直接性は高いものの、事業重要度の確認が難しいためBとしました。
注目ポイント
- 石英加工とAlNセラミックスの両方を持つため、異なる装置工程への展開を確認できます。
- 材料開発から焼成、加工までの一貫体制が、カスタム仕様への対応力につながる可能性があります。
- ヒーター、静電チャック、リング類の設備投資や売上開示が増えるか注目されます。
- 先端装置で求められる大型化、温度均一性、低発塵性への対応が確認点です。
注意点
- 半導体製造装置用部品の売上高と利益率は開示されていません。
- 顧客、採用装置、量産開始時期、交換周期は確認できません。
- 同社は通信、電子部品、照明など複数事業を持ち、半導体装置部品だけで全社業績を判断できません。
- 製品ページの存在だけを根拠に、短期的な受注拡大を推測しないことが重要です。
参考情報
- MARUWA|半導体製品・石英ガラス製品|更新日記載なし、2026年8月1日確認|半導体向け石英加工品を確認
URL:https://www.maruwa-g.com/products/fused_silica/ - MARUWA|窒化アルミニウム部品|更新日記載なし、2026年8月1日確認|ヒーター、静電チャック、サセプター、リング類を確認
URL:https://www.maruwa-g.com/products/ceramic/PowderyMoldingGoods-4.html - JPX|東証上場会社情報サービス|2026年8月1日確認|証券コード5344、東証プライムを確認
URL:https://www2.jpx.co.jp/tseHpFront/StockSearch.do?method=&topSearchStr=5344
日本特殊陶業(5334)|関連度B・重要サプライチェーン型
会社概要
日本特殊陶業は、スパークプラグ、排ガス用センサー、半導体関連部品、医療・環境関連製品などを展開するセラミックスメーカーです。英文商号とブランド名はNiterraで、証券コード5334、東証プライム・名証プレミア上場です。
今回のテーマでは、半導体製造装置用の静電チャック、真空チャック、大型セラミック部材、内部流路を持つ接合部品、ピンチャックなどを提供しています。ただし、全社では自動車関連事業の比重が大きく、装置部材の個別業績は確認しにくい構造です。
テーマとの関連性
同社は、材料開発から仕上げ加工まで一貫して行う静電チャックを展開し、ウェーハ表面温度を均一に保つ技術によって半導体品質と生産効率の向上を支えると説明しています。
大型セラミックスでは、12インチを超える大型・特殊形状に対応し、アルミナ、ジルコニア、SiC、窒化ケイ素、AlNなど複数材料を選択できます。接着剤を使わないセラミック接合で内部流路を形成する技術や、大口径ピンチャックの超平面加工技術も確認できます。
装置設計に応じて材料、形状、吸着方式を変更できる点は強みですが、静電チャックと大型部品の売上、顧客、設備能力、成長目標は個別開示されていません。
関連度Bの判定理由: 静電チャックと半導体装置向け大型セラミック部品を直接提供し、技術情報も具体的です。一方、企業全体における事業規模と業績接続の開示が弱く、自動車関連の比重が大きいためBとしました。
注目ポイント
- アルミナ、AlN、SiC、窒化ケイ素などを用途別に選べる材料技術があります。
- 大型・特殊形状、内部流路、超平面加工への対応が装置の高度化へつながるか注目されます。
- 静電チャックの生産能力、採用工程、売上構成の開示を確認したいところです。
- 自動車用セラミックスで蓄積した量産・品質管理技術を装置部材へ展開できる点が特徴です。
注意点
- 半導体製造装置用製品の売上高、利益、受注は独立して開示されていません。
- 全社業績はスパークプラグ、センサーなど自動車関連需要の影響を大きく受けます。
- 技術ページに掲載された加工能力が、どの程度量産売上へつながっているかは判断できません。
- 静電チャックは競合企業が多く、顧客認定と価格競争の影響があります。
参考情報
- 日本特殊陶業|半導体関連部品|更新日記載なし、2026年8月1日確認|静電チャックと半導体装置用製品を確認
URL:https://www.niterragroup.com/business/info_communication/ - 日本特殊陶業|プロセス技術|更新日記載なし、2026年8月1日確認|大型チャック、多材料対応、内部流路、平面加工を確認
URL:https://www.niterragroup.com/technology/core_technology/process_materials/ - JPX|東証上場会社情報サービス|2026年8月1日確認|証券コード5334、東証プライムを確認
URL:https://www2.jpx.co.jp/tseHpFront/StockSearch.do?method=&topSearchStr=5334
今回は除外・参考扱いとした銘柄
| 証券コード | 会社名 | 判定 | 除外・参考扱いとした理由 |
|---|---|---|---|
| 5217 | テクノクオーツ | 上場廃止 | 2024年9月に上場廃止。現在はジーエルテクノホールディングスの連結子会社であるため、上場親会社の255Aを採用 |
| 8155 | 三益半導体工業 | 上場廃止 | 信越化学工業による完全子会社化に伴い、2024年11月12日に上場廃止となったため対象外 |
| 4063 | 信越化学工業 | 参考 | シリコンウェーハや石英関連で接点はあるが、既存の前工程材料記事と重複し、今回対象のチャンバー交換部材・洗浄事業について採用企業ほど具体的な開示を確認できなかった |
| — | 装置部材洗浄の非上場専業各社 | 非上場 | サプライチェーン上は重要だが、日本国内の上場普通株という選定条件を満たさない |
| — | 海外セラミックス・SiC部材メーカー | 海外企業 | 日本企業との競争環境を考えるうえでは重要だが、日本株の関連銘柄一覧からは除外 |

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