この記事で紹介したアライグマ・ハクビシン問題について関連銘柄を探してみた。
東京都のアライグマ・ハクビシン問題について | ブルの道、馬の蹄跡
この会社も!というのがあったら是非コメント欄にお願いします。
アサンテ(6073)
会社HP:https://www.asante.co.jp/
害虫・害獣・鳥類対策ページ:https://www.asante.co.jp/vermin/
どんな会社?
住宅向けの防除・メンテナンスを手がける企業です。
なぜ“アライグマ・ハクビシン問題”の関連銘柄?
公式サイトで、害獣対策メニューとして 「ハクビシン対策」「アライグマ対策」を明記しています。いずれも料金目安は20万円〜で、作業内容として「侵入経路の特定・遮断」「追い出し」「状況次第で一方通行扉」「糞清掃・天井裏の薬剤散布」などが掲載されています。
注目ポイント
都内の被害は「天井裏などへの侵入→糞尿被害→再侵入防止」がセットになりやすく、同社が掲げる“侵入口封鎖+清掃+追い出し”型のサービスと噛み合います。
注意点
公式ページ上では、害獣対策は多数あるサービスの一つとして扱われています(=会社業績が都内害獣だけで動くわけではありません)。
銘柄分析
シロアリが活発になる時期に合わせて売上・利益が動きやすく、4〜9月(上期)に利益が偏りやすい季節性があります。
財務面は比較的しっかりしていて、過去の有報ベースでは現金が厚め。さらに、配当利回りが約4%水準+100株以上で1,000円相当のJCBギフトカードと株主還元も目立ちます(2025/12/14時点)。
直近では、2026年3月期の会社計画として「売上 14,900百万円/営業利益 1,320百万円」を掲げています。
一方で、2026年3月期の上期(4〜9月)営業利益は前年差で減少しており、通期計画を達成するには下期での巻き返しがポイントになりそうです。
まとめると、アサンテは「季節性のある住宅メンテ企業」で、見るべきポイントは ①上期の動き、②下期の巻き返し、③月次売上のトレンド、④配当・資本政策あたりです。
NITTOH(1738)
会社HP:https://www.nittoh-info.co.jp/
害虫・害獣駆除ページ:https://www.nittoh-info.co.jp/housing/pest/
どんな会社?
住宅メンテナンス(シロアリ防除、床下対策など)やリフォーム、ビルメンテを手がける会社です。
なぜ“アライグマ・ハクビシン問題”の関連銘柄?
公式の「害虫・害獣駆除」ページで、対応対象として 「アライグマ・ハクビシン」を名指ししています(駆除・予防)。
注目ポイント
都内の被害は「侵入→騒音/糞尿→再侵入防止」がセットになりがちで、同社ページでも侵入箇所の封鎖など“再発防止”の施工要素を明記しています。
注意点
害獣は事業の一部で、会社全体はリフォーム・建設なども含む総合型です。害獣対策だけで業績が動くわけではありません。
銘柄分析
売上の中心は建設工事で、残りを住まい周りサービスとビルメンテが支えるイメージです。
財務面は自己資本比率が高めで、指標面でもPBRは0.5倍前後、PERは8倍台と低位に見えます。
配当は26/3期予想で年17円(配当利回りは約3%)+年2回・1000株以上でおこめ券5枚(2025/12/14時点)。一方で、25/3期は固定資産売却益といった一過性の利益が入っているため、「本業(営業利益)の回復がどこまで確度高く続くか」は冷静に見たいところです。あと名証小型なので、売買の薄さ(流動性)は実務的な注意点になります。
直近では、2026年3月期の会社計画として「売上 10,900百万円/営業利益 390百万円」を掲げています。
上期(4〜9月)の実績は「売上 5,343百万円/営業利益 173百万円」で、前年同期比では増収増益でした。通期に向けては下期で計画どおり利益を積み上げられるかが焦点になりそうです。
まとめると、NITTOHは「改修・住まい周り+ビルメンテの堅実型」で、見るべきポイントは ①営業利益が計画どおりとなるか(特に下期) ②一過性要因を除いた実力的な利益の推移 ③配当と資本政策 ④流動性(出来高・売買代金)あたりです、
シェアリングテクノロジー(3989)
会社HP:https://www.sharing-tech.co.jp/
害獣駆除110番ページ:https://www.sharing-tech.co.jp/gaiju/
ハクビシン駆除ページ:https://www.sharing-tech.co.jp/gaiju/service-hakubishin/
アライグマ駆除ページ:https://www.sharing-tech.co.jp/gaiju/service-araiguma/
どんな会社?
暮らしのトラブルを解決するマッチング(紹介)プラットフォームを運営する企業です。
なぜ“アライグマ・ハクビシン問題”の関連銘柄?
同社の運営サイト「害獣駆除110番」は、対応メニューとしてハクビシン/アライグマを明記しています。
注目ポイント
都内の害獣トラブルは「まず相談先を探す」行動が起点になりやすく、同社は生活110番(150以上のジャンルで業者紹介)など、検索・相談の入り口を持っています。
注意点
自社が駆除を施工するというより「業者紹介・受付」側がメインなので、実際の対応品質や収益性は提携先や集客効率に左右されます。また害獣は多ジャンルの一部で、害獣需要だけで業績が決まるわけではありません。
銘柄分析
広告宣伝費の効き(=問い合わせ獲得コスト)が業績を左右しやすいです。実際に会社資料でも、広告宣伝費率(対売上総利益比)を“約46%程度”で維持して利益を作っている説明があります。
また、施工グループ(アズサポート等)の拡大で「送客」だけでなく「自社施工」も増やしている点が直近の見どころです。
財務面として、キャッシュは厚めです。株主還元も目立ち、予想配当利回り4.58%となっています(2025/12/14時点)。
直近では、2026年9月期の会社計画として「売上 9,800百万円/営業利益 2,350百万円」を掲げています。配当も年間55円(前年差+15円)の予想です。一方で、この事業は(害虫害獣などの)気温・季節要因で需要が動く面もあり、過去資料でも「4月の低温で出遅れ→6月の高温で巻き返し」といった記述があります。四半期ごとの進捗確認が大事になりやすいタイプです。
まとめると、シェアリングテクノロジーは「生活トラブル×Web集客のマッチング企業」で、見るべきポイントは①広告宣伝費率(獲得コスト)の上下、②自社施工拡大の採算、③気温・季節要因による進捗ブレ、④配当・自己株など資本政策あたりです。

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