データセンター光配線・光トランシーバ関連銘柄を日本株で整理すると、本命に近いのは、光ファイバ・ケーブル・コネクタを直接供給し、増産や需要増まで公式資料で確認しやすい古河電気工業、住友電気工業、フジクラ、精工技研、SWCCです。サプライチェーン上で重要なのは、部材のエンプラスとsantec Holdings、製造装置のオプトラン、検査のアンリツです。京セラは技術的には非常に面白い一方、現時点では量産寄与の見極めが必要です。思惑先行に注意したいのは、開発発表や展示出展だけが先行し、売上規模や量産時期が見えにくいケースです。今後は、1.6T量産立ち上がり、増産投資の稼働、関連事業売上の開示粒度を確認していくのが重要になります。
本ブログに掲載している情報は、筆者の個人的な見解および情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品や銘柄の売買を推奨するものではありません。掲載内容の正確性・完全性を保証するものではなく、本情報に基づいて生じたいかなる損失についても責任を負いかねます。投資判断はご自身の責任において行ってください。
テーマの見取り図
テーマの概要
データセンター光配線・光トランシーバ関連は、AIサーバーやストレージ、スイッチをつなぐ光ファイバケーブル、コネクタ、パッチパネル、光モジュール、その周辺部品や検査装置までを含むテーマです。光トランシーバは、電気信号と光信号を相互変換する要の部品で、速度が400Gから800G、さらに1.6T級へ向かう中で、高密度実装と省電力の両立が重要になっています。AIクラスタの大型化で、ラック内・ラック間・データセンター間の通信負荷が急増し、銅配線だけでは届きにくい帯域・距離・消費電力の課題を、光配線で補う流れが強まっています。
なぜ今注目されているのか
背景には、AI計算需要の増大と、それに伴うデータセンターの通信量増加があります。経済産業省は「ワット・ビット連携」などを通じて、電力インフラとデジタルインフラを一体で整備する必要性を示しており、国内でも生成AI時代を見据えたデータセンター投資が政策テーマになっています。加えて、Optical Internetworking ForumではAI向けの次世代光インターコネクトや高密度コネクタ関連の議論が進んでおり、企業側でも800G/1.6T対応やCPO(Co-Packaged Optics)周辺の開発・増産が続いています。
日本株で関連銘柄を選ぶ視点
日本株でこのテーマを見るときは、まず「光ファイバ・ケーブル・コネクタを直接供給しているか」を押さえ、その次に「光トランシーバの部品・材料・製造装置・検査装置を担っているか」を見ると整理しやすくなります。さらに、公式資料でデータセンター向け製品名、量産・増産、顧客用途、需要増への言及があるかを確かめると、本命に近い銘柄とサプライチェーン銘柄、周辺恩恵銘柄の差が見えやすくなります。
思惑先行になりやすい銘柄の見分け方
思惑先行かどうかは、公式資料で「展示」「開発」「実証」までなのか、それとも「製品化」「量産開始」「増産投資」「需要増」が出ているのかで見分けやすくなります。たとえば、フジクラやSWCC、精工技研は製品化や需要増、増産まで確認しやすい一方、京セラは新製品開発と実機検証、エンプラスは1.6T量産の遅れが示されており、期待だけでなく業績寄与のタイミング確認が欠かせません。確認できる範囲では、テーマ名だけで連想買いされる銘柄ほど、この差を丁寧に見る必要があります。
関連銘柄一覧
| No. | 関連度 | 証券コード | 会社名 | 市場区分 | 関連する理由 | 注目ポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | A | 5801 | 古河電気工業 | プライム | 光ファイバ・ケーブルに加え、MTフェルール強化とCPO向け外部光源まで押さえる。 | Lightera体制、MTコネクタ強化 | 関連売上の単独開示は限定的 |
| 2 | A | 5802 | 住友電気工業 | プライム | データセンター向け光ケーブル・コネクタ・EBO技術を展開し、AIデータセンター向け新光ファイバでも存在感。 | EBO、3M連携、DCI強化 | 全社では他事業の影響も大きい |
| 3 | A | 5803 | フジクラ | プライム | データセンター向け4000心SWR/WTCを製品化し、高密度光配線ソリューションを前面に出している。 | 4000心ケーブル、MMC/MDC | 増産投資の立ち上がり確認が必要 |
| 4 | A | 6834 | 精工技研 | スタンダード | データセンター向け光コネクタ需要増と、光トランシーバ部品MTファイバアレイ量産が公式資料で確認できる。 | 高密度コネクタ、研磨機、MT部品 | 顧客・地域依存を見たい |
| 5 | A | 5805 | SWCC | プライム | e-Ribbonを大規模データセンター向け戦略製品に位置付け、生成AIデータセンター向け新製品と増産投資を進める。 | e-Ribbon増産、16心対応 | 全社では電力系事業も大きい |
| 6 | B | 6971 | 京セラ | プライム | データセンター内の光通信化向けOPTINITYを開発し、PCIe6.0対応の光電集積モジュールを公表。 | 光電集積、省電力テーマ | 商用寄与の時期は要確認 |
| 7 | B | 6961 | エンプラス | プライム | 大規模データセンター向け光トランシーバ部品を供給し、1.6T向け動向を業績資料で開示。 | レンズアレイ、量産対応 | 1.6T量産遅延の影響に注意 |
| 8 | B | 6777 | santec Holdings | スタンダード | 400G超・800G超の光トランシーバやDCI向けにMEMS可変フィルタなどの光部品を供給。 | 高付加価値の光部品 | 売上寄与の見え方は限定的 |
| 9 | B | 6235 | オプトラン | プライム | データセンター用光トランシーバ向けWDMや光学フィルタ向けの成膜装置をIRで示している。 | 光学薄膜装置、光電融合 | 顧客投資・検収時期に左右されやすい |
| 10 | B | 6754 | アンリツ | プライム | 400G/800G/1.6Tの光トランシーバやDCI向けの試験ソリューションを持つ。 | 速度高度化で試験需要 | 直物のモジュール供給ではない |
銘柄別解説
古河電気工業(5801)|関連度A
会社概要
同社は非鉄・電線大手で、情報通信分野では光ファイバ、光ケーブル、光部品、コネクティビティ製品を展開しています。近年は光ファイバ・ケーブル関連製品をLighteraブランドで再編し、米国OCCとの統合情報でも、データセンターやエンタープライズネットワーク向けの製品群を前面に出しています。東証プライム上場の5801です。
今回のテーマとの関連性
光配線の中核である光ファイバ・ケーブルを持つだけでなく、2024年には多心型光MTフェルールで世界シェア上位の白山を取り込み、データセンター向けMTコネクタ事業の拡大を打ち出しました。さらに2022年には、次世代データセンターのCPO向け外部光源を世界初として発表しており、光配線と光トランシーバ周辺の両方に接点があります。
A判定理由: 光ケーブルからコネクタ部材、CPO外部光源までテーマの中核製品に直接関わっており、公式リリースでもデータセンター用途が明確です。
注目ポイント
- 光ファイバ・ケーブル関連をLighteraブランドへ再編し、データセンター向け提案力を強化している点。
- 白山の取り込みで、MTフェルールからMTコネクタまでの接続部材強化を進めている点。
- CPO向け外部光源を早い段階から開発しており、次世代光インターコネクトにも足場がある点。
- 光配線だけでなく、データセンター向けコネクティビティ全体で見ると、製品レイヤーが厚い点は注目しやすい材料です。
注意点
- 確認できる範囲では、光配線・光トランシーバ関連だけの売上や利益の切り分け開示は限定的です。
- CPO向け外部光源は技術的な重要度が高い一方、量産採用や収益寄与の時期は別途確認したいところです。
- 白山買収は戦略上わかりやすい一手ですが、統合後の収益貢献規模までは追いかけたい局面です。
- 全社では他事業の影響も受けるため、テーマの追い風がそのまま業績全体に直結するとは限りません。
参考情報
- 会社公式IRページ:証券コード・市場区分の確認。
- 会社公式ニュース「光ファイバ・ケーブル関連製品 新ブランド『Lightera™』」:ブランド再編とデータセンター関連導線の確認。
- 会社公式ニュースリリース「世界初Co-Packaged Optics向け外部光源を開発」(2022年3月):CPO向け技術の確認。
- 会社公式ニュースリリース「株式会社白山の株式を取得」(2024年11月):MTフェルール・MTコネクタ戦略の確認。
- 会社公式お知らせ「Lighteraと米国OCC コネクティビティ…」(2025年7月):データセンター向けコネクティビティの確認。
住友電気工業(5802)|関連度A
会社概要
同社は総合非鉄大手で、自動車向けの印象が強い企業ですが、情報通信分野でも光ファイバ、光ケーブル、光コネクタ、光学モジュール、ネットワーク関連製品を幅広く展開しています。会社概要でも情報通信は主要事業の一つとして位置付けられ、IRの株式基本情報では証券コード5802が確認できます。
今回のテーマとの関連性
公式の「Fiber Optic Interconnect technologies」ページでは、データセンター運営者の課題解決を目的に、ケーブルとコネクタの両方を自社で提供する姿勢を明示しています。さらに、Expanded Beam Optical(EBO)技術やSN-MTなど高密度コネクタ群を展開し、2025年には3MのExpanded Beam Optical technologyの販売契約、2026年にはAIデータセンターキャンパス向けマルチコアファイバ設計協業も公表しました。
A判定理由: 光配線そのものに加え、次世代高密度接続の中核技術を公式にデータセンター用途で展開しており、テーマ直結性が高いです。
注目ポイント
- データセンター向け専用ページで、ケーブルとコネクタの両方を持つ点を強みとして打ち出している点。
- EBO技術は汚れへの耐性や清掃負担の軽減を訴求しており、大規模運用に相性がよい点。
- 2025年の3Mとの販売契約で、次世代データセンター向けの提案力強化が確認しやすい点。
- 2025年のデータセンター関連事業成長戦略では、DCI向け光ケーブルの需要拡大と増産方針が示されています。
- AIデータセンターキャンパス向けのマルチコアファイバ設計協業は、中長期の技術的な伸びしろとして見ておきたい材料です。
注意点
- 確認できる範囲では、データセンター光配線関連だけの売上規模は独立開示されていません。
- 全社では自動車、環境エネルギーなどの影響が大きく、テーマの伸びがそのまま全社業績感応度になるとは限りません。
- マルチコアファイバや次世代コネクタは、標準化・採用拡大に時間がかかる可能性があります。
- データセンター関連は投資テーマとして魅力がありますが、実際にはDCI需要、顧客更新サイクル、採用方式の変化を追う必要があります。
参考情報
- 会社公式「株式基本情報」:証券コードと上場取引所の確認。
- 会社公式「会社概要」:主要事業の確認。
- 会社公式「Fiber Optic Interconnect technologies」:データセンター向け接続製品の確認。
- 会社公式プレスリリース「3M Enter into an Agreement…」(2025年3月):EBO販売契約の確認。
- 会社公式プレスリリース「AI Data Center Campuses向け新マルチコアファイバ設計協業」(2026年3月):次世代光技術の確認。
フジクラ(5803)|関連度A
会社概要
同社は電線・光ファイバ・接続機器の大手で、情報通信分野では光ファイバ、光ケーブル、融着接続機、光配線部材を幅広く手掛けています。IRページでは東証プライム市場5803を明示しており、近年はデータセンター向け多心光ファイバケーブルや高密度光配線ソリューションを前面に出しています。
今回のテーマとの関連性
2026年3月、国内データセンター市場向けに4000心SWR/WTCを製品化したと公式発表しました。これは生成AIやクラウド普及による通信量増大を背景にしたものです。さらにMMC/MDC光配線、パッチパネル、現場取付型コネクタなどを「データセンター光配線ソリューション」として明示しており、光配線の本命に近いラインです。
A判定理由: データセンター向け光配線製品を公式に製品化・展示・増産しており、テーマとの直接性が非常に高いです。
注目ポイント
- 2026年3月に、国内データセンター向け最多心数として4000心SWR/WTCを製品化した点。
- MMC/MDCを含む小型高密度光配線ソリューションを公式展示している点。
- 光ファイバ・SWR/WTCの生産能力増強投資方針を2026年3月に示している点。
- US Conecとの合意により、拡張ビームフェルールやMMCコネクタの製造・販売強化を進めている点。
- 製品だけでなく融着接続機やクリーナも含むため、施工・保守側まで押さえている点は見やすい強みです。
注意点
- 需要増に合わせた増産投資は追い風ですが、立ち上がり時の稼働率や採算の確認は必要です。
- 多心化・高密度化が進むほど、継続的な製品改良と設備投資が求められます。
- 会社全体では情報通信以外の事業もあるため、テーマの盛り上がりがそのまま全社評価になるとは限りません。
- 確認できる範囲では、データセンター関連売上の単独数値開示は限定的です。
参考情報
- 会社公式IRページ・株式基本情報:証券コードと市場区分の確認。
- 会社公式プレスリリース「4000心SWR®/WTC® ラインナップの製品化」(2026年3月):国内データセンター向け製品化の確認。
- 会社公式プレスリリース「COMNEXT出展」(2024年6月):データセンター光配線ソリューションの確認。
- 会社公式製品情報ページ:SWR/WTC増産投資方針や関連ニュースの確認。
- 会社公式ニュース「Fujikura News 2026年3月号」:4000心製品化と関連施策の確認。
精工技研(6834)|関連度A
会社概要
同社は精密加工技術を基盤に、光製品関連と精機関連を展開する企業です。光領域では光コネクタ、光通信用部品、研磨機・測定装置などを扱い、精密成形・精密加工の延長線上で高密度接続部材を広げています。2025年時点の公式開示では東証スタンダード6834です。
今回のテーマとの関連性
公式製品ページでは、LCユニブーツコネクタ「Intelli-Cross Pro」をデータセンターの高密度配線に最適と説明しています。加えて、2026年3月期中間期決算概要では、データセンター向け光コネクタ需要増で機器・装置売上が急増し、中国では光トランシーバ向け部品であるMTファイバアレイの量産開始も示されました。
A判定理由: 光配線向けコネクタと光トランシーバ向け部品の両方が、公式資料で需要増・量産として確認できるためです。
注目ポイント
- Intelli-Cross Proが、データセンターの高密度配線向けとして明確に打ち出されている点。
- 2026年3月期中間期の決算概要で、データセンター向け光コネクタ需要増が売上拡大要因として開示されている点。
- 光トランシーバ向け部品であるMTファイバアレイを中国で量産開始している点。
- 光コネクタ研磨機や測定装置も扱っており、部品だけでなく製造工程にも関与している点。
- 需要増を受けて、本社や海外拠点の生産能力拡大を進めている点。
注意点
- 米国メーカー需要や中国企業需要の伸びが示されており、顧客・地域別の偏りは見ておきたい点です。
- MTファイバアレイ量産や海外子会社新設は前向きですが、増産局面では立ち上がり管理が重要です。
- 確認できる範囲では、データセンター関連売上の厳密な単独数値は開示されていません。
- 株価がテーマで注目されやすい局面では、装置売上と部品売上の継続性を分けて見たいところです。
参考情報
- 会社公式製品ページ「Intelli-Cross® Pro LCユニブーツコネクタ」:データセンター高密度配線用途の確認。
- 会社公式「2026年3月期 中間期 決算概要」:光コネクタ需要増とMTファイバアレイ量産の確認。
- 会社公式「株主通信」:トランシーバ用光部品需要の確認。
- 会社公式IR開示「通期業績予想の修正」(2025年11月):光製品関連の伸びの確認。
- 会社公式IR開示「連結孫会社による子会社設立」(2025年12月):光通信用部品増産の確認。
SWCC(5805)|関連度A
会社概要
同社は電線・ケーブルメーカーで、電力インフラの印象が強い一方、光ファイバケーブルも扱っています。現在の社名はSWCCで、会社概要や株式基本情報では東証プライム5805と確認できます。光関連ではe-Ribbonを中心に、成長市場向け戦略製品としてデータセンター需要を取り込む方針を示しています。
今回のテーマとの関連性
同社のe-Ribbonは、大規模データセンター需要拡大を背景に「高容量通信と効率的な施工」を狙う間欠接着リボンです。2025年には生成AIデータセンター・欧米テレコム市場向けに16心タイプを新開発し、その後すぐに増産投資も公表しました。さらに光関連事業再編では、SWCC本体が海外データセンター等の成長市場向け戦略製品に注力すると説明しています。
A判定理由: 光配線の中核である多心リボン・光ケーブルを直接供給し、しかも生成AIデータセンター需要を公式に成長要因として挙げているためです。
注目ポイント
- e-Ribbonを大規模データセンター向けの光配線技術として明確に打ち出している点。
- 2025年に16心タイプを開発し、生成AIデータセンターの高密度配線ニーズ対応を明示した点。
- 2025年9月にe-Ribbon増産投資を決定しており、需要増に対する投資行動が確認しやすい点。
- 2025年末の光関連事業再編で、本体は海外データセンター等の成長市場向けに注力する方針を出している点。
- 投資家説明資料では、生成AIデータセンター市場でe-Ribbon技術への期待が高まると説明しています。
注意点
- 全社では電力・インフラ事業の比重も大きく、テーマの純度は専業より低めです。
- 光関連事業は再編中であり、今後は開示の見え方が変わる可能性があります。
- 増産投資が収益に結びつくかは、海外データセンター需要の継続と稼働率を確認したいところです。
- 確認できる範囲では、データセンター向け光関連売上の独立開示は限定的です。
参考情報
- 会社公式「株式基本情報」・会社概要:証券コードと市場区分の確認。
- 会社公式技術ページ「e-Ribbon® technology」:大規模データセンター向け用途の確認。
- 会社公式ニュース「e-Ribbon® 16心タイプを新開発」(2025年8月):生成AIデータセンター対応の確認。
- 会社公式ニュース「e-Ribbon® 増産投資について」(2025年9月):増産方針の確認。
- 会社公式ニュース「汎用光ファイバ関連製品を冨士電線に集約」(2025年12月):成長市場への注力方針の確認。
京セラ(6971)|関連度B
会社概要
同社はセラミック、電子部品、半導体関連部材などを幅広く持つ大手企業です。株式基本情報では東証プライム6971が確認できます。データセンター関連では、サーバーや基板周辺の電子部品だけでなく、光電集積モジュール「OPTINITY®」を新規成長テーマとして打ち出しています。
今回のテーマとの関連性
2026年3月、データセンター内の光通信化と省電力化に貢献する新製品として、PCIe6.0対応のプラガブル型光電集積モジュールを発表しました。統合報告書では、次世代グリーンデータセンター技術開発に参画し、光電集積モジュールによる省エネ化に取り組むと記載しています。
B判定理由: 製品そのものはテーマ直結ですが、現時点では開発・実機検証の色合いが強く、業績寄与の見通しがA銘柄ほど確認しやすくないためです。
注目ポイント
- 2026年3月にPCIe6.0対応のプラガブル型光電集積モジュールを正式発表した点。
- 統合報告書で、データセンターの小型化・グリーン化に貢献すると明記している点。
- 2024年に大手サーバーメーカーと実機検証を行ったことが示されており、技術実装段階が前進している点。
- 新エネルギー・産業技術総合開発機構の「次世代グリーンデータセンター技術開発」に参画している点。
注意点
- 確認できる範囲では、OPTINITYの売上規模や業績寄与の金額までは開示されていません。
- 新製品は魅力的ですが、量産立ち上がりや顧客採用の進捗を継続確認したい段階です。
- 同社は事業領域が広いため、テーマ単独で会社全体をみると影響度は限定的になりやすい点に注意したいところです。
- 光電集積は標準化や周辺エコシステムの進み具合にも左右されます。
参考情報
- 会社公式「株式基本情報」:証券コードと市場区分の確認。
- 会社公式ニュース「PCIe®6.0対応プラガブル型光電集積モジュールを開発」(2026年3月):新製品の確認。
- 会社公式「統合報告書2024」:次世代グリーンデータセンター技術開発への参画の確認。
- 会社公式「INTEGRATED REPORT 2025」:大手サーバーメーカーとの検証や省電力寄与の確認。
- 会社公式IR開示(2026年4月30日):コード6971・東証プライム市場の確認。
エンプラス(6961)|関連度B
会社概要
同社はエンジニアリングプラスチックの精密成形を核に、半導体、デジタル通信、ライフサイエンスなどへ展開する企業です。Network Solution事業では、大規模データセンターを支える光トランシーバ向け部品を手掛け、レンズアレイやプラスチックバレルなどを供給しています。東証プライム6961です。
今回のテーマとの関連性
公式のNetwork Solutionページでは、「Enplas products play a role in optical transceivers that support communications in large-scale data centers」と明記されています。さらに、2026年3月期2Q説明資料では、デジタル通信分野で顧客の次世代製品である1.6T光トランシーバの量産遅れが、売上見通しに影響したことを開示しています。
B判定理由: 光トランシーバ部品というテーマ直結の供給先ですが、会社全体で見ると事業規模は限定的で、量産時期の影響も受けやすいためです。
注目ポイント
- 光トランシーバ向け部品を、大規模データセンター用途として公式に位置付けている点。
- レンズアレイ、LC/SCプラスチックバレルなど、直接部材を持っている点。
- 顧客仕様に合わせたカスタム設計から量産まで一貫対応できる点。
- 2026年3月期資料で、1.6T光トランシーバやレンズコネクタを成長対象としている点。
注意点
- 公式資料で、顧客の1.6T光トランシーバ量産遅れが売上見通しに影響したと明記されています。
- 2026年3月期見通しでは、デジタル通信は2,000百万円規模で、半導体に比べるとまだ小さい事業です。
- 成長期待は高いものの、顧客側の量産タイミングに左右されやすい点は注意したいところです。
- 確認できる範囲では、データセンター向け光トランシーバ部品の売上単独開示はありません。
参考情報
- 会社公式「Network Solution」:大規模データセンター向け光トランシーバ部品の確認。
- 会社公式「2026.3 2Q Financial Results」:1.6T光トランシーバ量産遅れと事業規模の確認。
- 会社公式IR開示(2025年4月30日):コード6961・東証プライム市場の確認。
- 会社公式中期計画説明会資料(2026年4月30日):東証プライム6961の確認。
- 会社公式有価証券報告書:プライム市場への移行履歴の確認。
santec Holdings(6777)|関連度B
会社概要
同社は愛知県の光技術メーカーで、持株会社体制のもと、光通信用部品、光測定器、光画像センシングを展開しています。会社概要では東証スタンダード6777と確認できます。光通信分野では可変レーザーや測定器だけでなく、MEMS可変フィルタや光パワーモニタなど、トランシーバ内部で使われる高付加価値部品も持っています。
今回のテーマとの関連性
公式リリースでは、400G+デジタルコヒーレントトランシーバ向けMEMS可変フィルタ、800G超の高速大容量光トランシーバ向けフィルタ、さらに2025年にはコヒーレントトランシーバやDCI向けの50GHz超狭線幅フィルタを公表しています。小型SFF規格との適合も掲げており、光トランシーバ内部の部品供給という見方ができます。
B判定理由: 製品はテーマ直結ですが、主戦場がコヒーレント/DCI寄りで、会社全体への業績インパクトの見え方はA銘柄より限定的です。
注目ポイント
- 400G+や800G超の光トランシーバ向けを明示した光フィルタ製品を持つ点。
- 2025年のMTF-Narrowは、コヒーレントトランシーバやDCI用途を明記しています。
- QSFP-DD、CFP2-DCO、SFPなどSFF規格との互換性を訴求している点。
- 高密度実装や低消費電力に寄与する小型部品である点は、テーマとの相性がよいです。
注意点
- 確認できる範囲では、データセンター向け売上や光トランシーバ向け売上の独立開示は見当たりません。
- 主要製品はニッチで高付加価値な反面、採用タイミングや顧客認証の影響を受けやすいとみられます。
- 生成AIテーマで注目されやすい一方、実際の収益寄与は製品採用数と構成比を確認したいところです。
- 主戦場がコヒーレント/DCI寄りのため、短い距離の大量出荷モジュールとは必ずしも同じテンポで伸びるとは限りません。
参考情報
- 会社公式「会社概要」:証券コードと市場区分の確認。
- 会社公式トップページ:主要事業の確認。
- 会社公式ニュース「400G+ digital coherent transceivers向けMEMS tunable filter」(2019年2月):初期からの領域参入確認。
- 会社公式ニュース「800G超の高速大容量光トランシーバ向けフィルタ開発」(2023年3月):800G超への対応確認。
- 会社公式ニュース・製品ページ「MTF-Narrow」(2025年3月):コヒーレントトランシーバとDCI用途の確認。
オプトラン(6235)|関連度B
会社概要
同社は光学薄膜の成膜装置メーカーで、真空蒸着、スパッタ、ALD装置などを主力としています。スマートフォン向けの比重はなお大きいものの、IRでは光通信・光学フィルタ・光電融合デバイスを新需要領域として示しています。2025年末の公式開示では東証プライム市場6235です。
今回のテーマとの関連性
2024年12月期決算説明会では、データセンター用光トランシーバ向けWDMを明示し、光学薄膜技術の応用先として光学部品、CWDM、DWDM、光学融合デバイスを挙げています。つまり、同社はトランシーバそのものではなく、その内部のフィルタや光学部品を作るための装置を供給する立場です。
B判定理由: テーマとの接点は強いものの、あくまで製造装置側であり、最終需要との距離が1段あるためです。
注目ポイント
- IR資料で、データセンター用光トランシーバ向けWDMを明示している点。
- 光学薄膜技術の用途として、CWDM、DWDM、光学融合デバイスを新需要に位置付けている点。
- 成膜装置メーカーなので、光部品メーカーの設備投資増加が追い風になりやすい点。
- 2025年の業績修正開示でも、光通信・光学フィルタ向け装置販売が好調とされています。
注意点
- 装置ビジネスは顧客の設備投資や検収時期に左右されやすく、業績のブレが出やすい点。
- 2025年の業績修正では、スマートフォン向け販売減少が全体に影響しており、テーマ純度は高くありません。
- データセンター向けの需要増があっても、最終需要がすぐ同社売上になるとは限らず、部品メーカーの投資判断を経由します。
- 確認できる範囲では、光トランシーバ関連装置だけの売上内訳は示されていません。
参考情報
- 会社公式「2024年12月期連結決算説明会」:WDMや光学薄膜の用途の確認。
- 会社公式IR開示「業績予想の修正」(2025年8月):コード6235・東証プライムと事業動向の確認。
- 会社公式IR開示「譲渡制限付株式としての自己株式処分」(2025年12月):コード6235・東証プライム市場の確認。
- 会社公式IR開示「自己株式の取得及び公開買付け」(2025年2月):市場区分の確認。
- 会社公式個人投資家説明会資料:光通信を成長分野として扱うことの確認。
アンリツ(6754)|関連度B
会社概要
同社は通信計測大手で、ネットワーク試験機や光測定で知られる企業です。株式・社債・格付情報では東証プライム市場6754が確認できます。データセンター向けにも、DCI、光トランシーバ、光電融合デバイスの評価ソリューションを整理しており、部材メーカーやモジュールメーカーの開発・製造工程に関与する立場です。
今回のテーマとの関連性
公式ページでは、データセンター向け光トランシーバ市場で800G導入と1.6T開発進展を説明し、10Gから1.6Tの光モジュール製造評価に適したBERTWave MP2110Aも案内しています。DCI向けには100ZRコヒーレント光トランシーバの評価機能追加も公表しており、光トランシーバの量産・評価に欠かせない検査側の関連銘柄です。
B判定理由: テーマの必需工程に関わる一方、最終製品の出荷数量ではなく評価需要への連動が中心のためです。
注目ポイント
- 公式ページで、800G導入と1.6T開発進展を明示している点。
- MP2110Aが10G〜1.6Tの光モジュール製造評価に対応している点。
- DCI向けに100ZRコヒーレント光トランシーバ評価機能を追加している点。
- 2025年には1.6T向け200G/Lane用光サンプリングオシロの発表もあり、次世代速度対応を継続している点。
- マルチコア光ファイバ評価ソリューションも展開しており、次の光配線テーマにも近い位置です。
注意点
- 同社は光トランシーバそのもののメーカーではなく、評価・試験側の関与です。
- 試験需要は高速化・規格移行の局面で伸びやすい一方、顧客の開発サイクルにも左右されます。
- 量産評価は重要ですが、モジュール数量の増加が即そのまま売上に比例するビジネスではありません。
- データセンター関連需要の中で、どの製品がどの程度寄与しているかは細かくは見えにくい面があります。
参考情報
- 会社公式「株式・社債・格付情報」:証券コードと市場区分の確認。
- 会社公式「光トランシーバ」ソリューションページ:800G/1.6Tの確認。
- 会社公式「データセンタ間接続」ページ:DCI評価機能の確認。
- 会社公式「BERTWave MP2110A」:10G〜1.6T対応の確認。
- 会社公式ニュース「100ZRコヒーレント光トランシーバ評価機能追加」「200G/Lane用60GHz光サンプリング」:最近の製品強化の確認。
今回は除外・参考扱いとした銘柄
| 会社名 | 理由 |
|---|---|
| 日本航空電子工業 | 公式情報で光コネクタや224G内装ケーブル、車載AOC開発は確認できるものの、現時点では「開発中」や展示段階の情報が多く、今回のテーマで業績連動を読みやすい材料は限定的でした。 |
| NECネッツエスアイ | データセンターやネットワーク構築との接点はありますが、光配線・光トランシーバそのものの中核供給者というより施工・SI寄りで、今回の主題からは一段遠いため外しました。 |
| マクニカホールディングス | 光通信機器の商流で名前が挙がる余地はありますが、確認できる範囲では今回のテーマに特化した一次情報が弱く、思惑先行で取り上げやすいタイプと判断しました。 |

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